自転車の行方

とても古い自転車に乗っていました。

会社に勤めていたころはよく上司に、
「おまえ、スーツを着ながらそんなボロい自転車に乗るんじゃない。恥ずかしい」
と言われました。

何度かパンクもしたけど、その都度自転車屋さんに直してもらって、
乗り続けること10年。
知り合いに、「絶対に盗みたくない自転車」といわれるほど、
さびていて、ぼろくて、荷台に子供が乗れるかごがついた、銀色の自転車。

私も、誰にも盗まれないと思っていた。

でも

なくなってしまいました。

もしなくなったら新しい自転車が買える。なくなっても惜しくない。
って思っていたけど、

なくなったら、探し続けている自分がいた。

いろんな思い出が、あの自転車にはある。
上の子が、下の子が、あの自転車のかごの中で眠ったり、歌ったり、騒いだりしてた。


とてもとても古い自転車です。
後ろに子供が乗るための、錆びたかごがついています。

もし見かけたら、教えてください。

今度こそ、大切にしたい。



お読みくださり、ありがとうございます。





Posted by ゆき(ごんた) at 21:58│Comments(4)
この記事へのコメント
ゆきさんの自転車はかなり有名でした。
可憐なゆきさんが乗るにはかなりなごっつさで、家庭的。
しかし、あれを盗む人がいるとは。
どれほど困っていたんでしょうか?

戻ってくることを祈っています。
Posted by ぜろ at 2009年07月06日 01:16
ぜろさん

ありがとうございます。
そうなんだ。やっぱり有名だったのか...。
よくお客様に「自転車に乗っているときは恐くて声をかけられないよ。」と言われたっけ。
スピードと自転車のぼろさで。
Posted by ゆき(ごんた)ゆき(ごんた) at 2009年07月07日 01:04
なんだか、心にしみるお話だなぁ。

そんなことがあったんですね。
私はそんなゆきさん、好きよ。
Posted by kaneshige at 2009年08月05日 16:56
kaneshigeさん

まぁ。コメントありがとうございます。
好きって言ってくれるなんて。
私も好き。
Posted by ゆき(ごんた)ゆき(ごんた) at 2009年08月26日 23:36
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