泣く

ゆき(ごんた)

2009年02月21日 22:41

昨夜は、家族で劇団四季の「人間になりたがった猫」を観に
いきました。

子供が楽しめる内容になっていますが、
大人も充分楽しめました。

感動して泣いてしまいました。

今回の劇だけでなく、テレビやビデオを見ていても
よく泣きます。子どもから「ママはよく泣くよね」と
呆れられてしまうほど、よく泣きます。
本や新聞を読んでいても泣きます。

でも
少し前までは、こうじゃなかったな。

20代前半だったある日、
作った資料を何度も上司から突き返され(それも
怒鳴られながら突き返された)、
お昼休みも取れずに、資料をなおしていたら、
くやしくて情けなくて、涙が出てきました。
そこに、
他のグループの先輩(男性)が来て、
「あれ?おまえ、もしかして泣いているの?」
と、声をかけてくれました。

「ふーん。泣くって言うのは女の特権だろ!
かわいそうだと思ってもらいたいのか?
仕事に女も男もないんだよ。
仕事をしていて泣くなんて最低だ!」
と言われました。

びっくりして、恥ずかしくなって、その場で涙は止まりました。
そしてそれ以来、
どんなにきつくてもつらくても、感動しても、喜んでも
泣くことはできなくなりました。
泣きたくなると、
泣いたらいけない。泣いたら負け。泣くのは恥ずかしいこと。
みたいな思いが湧き上がるのです。
特に仕事中泣くことはなくなりました。


それからずいぶん経って
会社を辞めて、
カウンセリングの勉強を始めて、
CTIジャパンでコーチングの勉強を始めて、
「今、自分が何を感じているのか。」を大切にするように
なってから、
また自然と泣くようになりました。

仕事中、
相談を受けていて自然と涙が出ることがあります。
コーチングしていて自然と涙が出ることもあります。
そしてそれらは、自分では気がつかないことが多いです。
気がついても、そのままにしておきます。
それは、相手に同情する とか、相手と同化する とは違う感覚です。
心の底は穏やかな感じ。とても不思議な感覚です。

今は、
泣くことはいけないことではない。
自然なこと。

そう思うようになりました。

どんなにつらくても泣いてはいけないと思い込んでいた、
あの頃があったからこそ、
今、そう思えるんだろうな。

そんな経験をくれた上司や先輩に、
今、ものすごく感謝しています。

お読みくださり、ありがとうございます。